川のせせらぎが聞こえる山あいで、
今日も小さな妖怪が小豆を洗っている。
日本の妖怪「小豆洗い」。
夜の川辺で小豆を洗う音を立てる妖怪として知られている。
でも、こんなにかわいい姿だったら、
怖い妖怪というより、川辺で働く小さな店員さんに見えてしまう。
桶の中には、たくさんの小豆。
水に手を入れながら、こちらに気づくと、
ちょこんと顔を上げて「いらっしゃいませ」と言っているような表情。
昔の人が聞いたという、
「小豆を洗う音」。
その正体が、もしこんな小さな妖怪だったら。
暗い夜の川辺で、ひとり静かに小豆を洗いながら、
誰かが通るたびに「いらっしゃいませ」と声をかけているのかもしれない。
妖怪というと、怖かったり、不気味だったりするイメージがある。
でも、こうして姿を変えてみると、
日本の昔話に登場する妖怪たちも、少し身近に感じられる。
今日も川の音に混ざって、
小豆を洗う小さな音が聞こえている。
そして川辺を通りかかった人には、
小さな妖怪が笑顔で一言。
「いらっしゃいませ」
何を売っているのかは、本人にもまだ分からない。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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