夜の町に、桜の花びらが静かに舞っていた。
空には大きな月が浮かび、石畳の道には、やわらかな光が落ちている。
その道の真ん中に、小さな武将が立っていた。
大きな三日月の兜をかぶり、青い鎧をまとった、ちびっ子伊達政宗。
まだ体は小さいのに、その立ち姿には、どこか人を惹きつける不思議な雰囲気があった。
片目を隠した姿は少し勇ましく、けれど表情はとてもやさしい。
まるで、夜道で迷った人に「こっちだよ」と手を差し出してくれているみたいだった。
戦国の武将というと、強さや怖さを思い浮かべてしまう。
でも、このちびっ子伊達政宗には、強さの中にかわいらしさがある。
月明かりの下で、桜の花びらを浴びながら立つ姿は、まるで小さな物語の主人公のようだった。
まだ大きな戦を知らないようで、でも胸の奥には、すでに何かを成し遂げようとする光がある。
小さな手を差し出すその姿に、少しだけ未来の英雄の気配が見えた。
夜の町は静かだった。
提灯の明かりが揺れて、桜が舞って、遠くで風の音だけが聞こえる。
その中で、ちびっ子伊達政宗はにっこり笑っている。
怖がらなくてもいい。
進む道は、ちゃんと月が照らしてくれている。
そんなふうに言ってくれているような、やさしい一枚だった。
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