2026年5月12日火曜日

月夜に立つ、ちびっ子伊達政宗

ちびっ子伊達政宗

夜の町に、桜の花びらが静かに舞っていた。

空には大きな月が浮かび、石畳の道には、やわらかな光が落ちている。

その道の真ん中に、小さな武将が立っていた。

大きな三日月の兜をかぶり、青い鎧をまとった、ちびっ子伊達政宗。

まだ体は小さいのに、その立ち姿には、どこか人を惹きつける不思議な雰囲気があった。

片目を隠した姿は少し勇ましく、けれど表情はとてもやさしい。

まるで、夜道で迷った人に「こっちだよ」と手を差し出してくれているみたいだった。

戦国の武将というと、強さや怖さを思い浮かべてしまう。

でも、このちびっ子伊達政宗には、強さの中にかわいらしさがある。

月明かりの下で、桜の花びらを浴びながら立つ姿は、まるで小さな物語の主人公のようだった。

まだ大きな戦を知らないようで、でも胸の奥には、すでに何かを成し遂げようとする光がある。

小さな手を差し出すその姿に、少しだけ未来の英雄の気配が見えた。

夜の町は静かだった。

提灯の明かりが揺れて、桜が舞って、遠くで風の音だけが聞こえる。

その中で、ちびっ子伊達政宗はにっこり笑っている。

怖がらなくてもいい。

進む道は、ちゃんと月が照らしてくれている。

そんなふうに言ってくれているような、やさしい一枚だった。


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