山あいの小さな村を歩いていると、トゲトゲの髪に大きな瞳をした、不思議な子どもに出会いました。
その正体は、日本の妖怪「いが坊」。
茶色いトゲのような髪に、青い着物。頭には緑の葉っぱを乗せ、腰には小さな巾着袋をぶら下げています。ちょっぴり不思議な姿なのに、満面の笑顔で手を差し伸べる様子は、まるで村の案内役のようです。
「いらっしゃいませ! よく来てくれたね!」
いが坊は、初めて訪れた旅人にも物怖じしません。小さな手を大きく広げて、まるで昔からの友達を迎えるように出迎えてくれます。
村の周りには、昔ながらの木造家屋や清らかな小川、水車があり、遠くには緑豊かな山々が広がっています。木漏れ日が石畳を照らし、花々が風に揺れる景色は、どこか懐かしく、心が落ち着く場所です。
そんな山里で暮らすいが坊は、見た目こそ少し変わっていますが、実は人を喜ばせることが大好きなのかもしれません。
「今日はどこから来たの? この村には、面白い場所がたくさんあるんだよ!」
そう言いながら、いが坊は小さな足で元気よく歩き始めます。
その後ろ姿を追いかけていけば、きっとガイドブックには載っていない、不思議で楽しい出会いが待っていることでしょう。
妖怪と聞くと、怖い存在を想像する人もいるかもしれません。しかし、いが坊のように愛らしい姿で迎えてくれる妖怪がいたら、旅の楽しみも一段と増えそうです。
今日も山里の入り口では、小さな妖怪が両手を広げて旅人を待っています。
「いらっしゃいませ! また遊びに来てね!」
その無邪気な笑顔に出会えたら、きっとあなたの心にも、温かな思い出がひとつ増えるはずです。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます
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